通貨ペアについて学ぼう!のカテゴリ
基軸通貨
現在、往年の力を失っていると言われていますが、いまだ基軸通貨として国際的な取引の支払いには広くドルが使用されています。基軸通貨の定義と要請される要件は以下のようなものです。
・国際間の貿易・資本取引に広く使用される決済通貨
・各国通貨の価値基準となる基準通貨
・各国通貨当局が対外準備資産として保有する準備通貨
現在さまざまな世界情勢を鑑みて、ドルからユーロへと資産を移動させる動きがあることは知っておくとよいでしょう。近いうちに名実ともにユーロが基軸通貨として扱われるようになると思います。
通貨ペアの種類
通貨はドル・ユーロ・円を中心とし、それにポンド、カナダドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、スイスフラン、などが取引されています。かつては国の数だけ通貨があるといってもよかったのですが、現在ヨーロッパを中心に広く使われているユーロの登場により、ヨーロッパ各国の通貨が統合されているという動きもあります。
ドルストレート
ドルを直接扱う通貨ペアをドルストレートといいます。具体的には、EUR/USD、USD/JPY、AUD/USDなどがそれにあたります。ドルストレートの通貨ペアの特徴は比較的スプレッドが小さいのでデイトレード、スキャルピングといった短期売買に向いています。
一方でドルを扱わない通貨ペアについては、クロス○○と呼びます。たとえば、EUR/JPY、AUD/JPYはクロス円と呼ばれ、EUR/GBP、GBP/CHFはクロスポンドと呼びます。ではGBP/JPYはクロス円、クロスポンドどちらで呼ぶのが正しいでしょうか。どちらでもいいというのが正解になります。
私たちが一番親しみやすいのはクロス円ということになりますが、だからといって利益を出しやすいかというとそうでもありません。
通貨ペアを厳選してFXの勝ち組に回る
FXで利益を出す方法は2種類しかありません。
1.売買による差益
2.スワップポイントの蓄積
いずれもおろそかにすることはできませんが、通貨ペアによって1.と2.どちらを優先して狙うべきかは変わってきます。たとえばEUR/USDは売りポジションを持つと一日に0.34ドル(2008/12/10、ひまわり証券)のスワップポイントを受け取ることができますが、これは40円にも満たない額です。さらにアメリカは金利を引き下げているところですので金利が逆転してしまう可能性もあります。
そのためEUR/USDの通貨ペアではスワップポイントはあまり気にしないで差益を積極的に狙うのが適切な戦略だといえるでしょう。
逆にスワップポイントを確実に貯めていきたいと考えている人は金利差の大きい通貨ペアを買いポジションで持つことを推奨します。たとえばニュージーランドドルや南アフリカランドは金利が高いことで知られています。
ただし金利の高い国はそれだけインフレのリスクやカントリーリスクにさらされていることを理解しておかなければいけません。
各国の通貨を知ろう!
各国の通貨の特徴をまとめました。特に記憶しておくべき重要なポイントだけを書いたつもりですので、取引に当たっては全て記憶して望むのが良いでしょう。
米ドル(USD)…メジャー通貨の一つ。全世界で流通する外為取引の8割を占め、基軸通貨として国際貿易や資本取引に広く使われている。アメリカ景気の後退やサブプライムローン問題の顕在化を受けて他通貨に対して価値が下落している傾向がある。
ユーロ(EUR)…メジャー通貨の一つ。第二の基軸通貨として各国の外貨準備に採用されたり、石油取引の一部をユーロで決済する動きがあったりと躍進目覚ましい。
日本円(JPY)…メジャー通貨の一つ。米ドル・ユーロに比べると金利の低さが際立っているため、キャリートレードと呼ばれる金利差を狙った取引が拡大し問題視されていたが、サブプライムローンの余波を受け比較的沈静化した。
カナダドル(CAD)…アメリカとの結びつきが強く、景気の動向なども似通っている。しかしカナダは資源が豊富であり、石油・鉱物など商品の値段が高騰する現在、米ドルとの逆転が見られるなど注目度は高い。
オーストラリアドル(AUD)… 資源、特に石炭・鉄・金などが豊富。また、農業も盛んで日本へも小麦や牛肉の輸出をしている。歴史的に高金利を維持しており、堅調。
ニュージーランドドル(NZD)…隣国オーストラリアの影響を受けやすいがこれといった産業がない。また歴史的に政策金利が高いが、流通量が少なく変動率が大きいので注意が必要。日本人の外貨預金といえばNZDといわれるほど人気が高い。
スイスフラン(CHF)…永世中立国。日本に次いで金利が低い。地理的にユーロと同じような動きをするため、ユーロ買いのヘッジとして使われることも多い。また地政学的リスクが低いことからテロや戦争の際には買いが入りやすい。有事のスイス買いといわれる。
南アフリカランド(ZAR)…最大の特徴は金。他にも白金やダイヤモンドなどの貴重な鉱物が産出される。そのため商品相場に左右されやすい。高い金利も魅力だが変動率も高いので運用には注意。
トルコリラ(TRY)…高金利を背景に注目が集まるが、インフレリスクは非常に高い。2005年のデノミ以降もインフレは続いており、取引には細心の注意が必要。
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